2025年後期NHKの朝ドラ『ばけばけ』主人公、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ってどんな人?
日本では、もともと妖怪や幽霊の話は夏の定番。子供の頃から当たり前のように漫画や映画のモチーフとして、妖怪や幽霊が出て来ます。妖怪キャラクターも大人気です。今現在の人気アニメも妖怪や鬼、呪いなどが主題として出てくることが多いですね。
しかし、民話として主に口伝で伝えられてきた日本の怪談話をまとめたのが、意外にも外国人のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)であることはあまり知られていません。小泉八雲は知ってはいても、彼がどんな人だったのか、なぜ日本に来たのか、その経緯をご存知な方は少ないでしょう。
アイルランドのダブリンにEPIC Museum, アイルランド移民博物館というのがありまして、アイルランド移民の歴史、またどんな有名人を輩出したかなどが時系列で展示されている博物館があるのですが、そこにパトリック・ラフカディオ・ハーンのことが紹介されていました。
https://epicchq.com/story/7-cities-that-fuelled-patrick-hearns-prolific-writing-career/
詳しくはこちら、英語です。
アングロアイリッシュの父とギリシャ人の母の元にギリシャの島で生まれるも、家族は引越し等、流転を繰り返し、最終的に父母に捨てられてしまう。
そんな彼を引き取ったのは大富豪のアイルランドの大叔母で、孤独な彼はアイルランド神話や伝説、ケルトの妖精、幽霊話などの話を乳母であったキャサリン・ロナネから教えられ、その不思議な世界に没頭するようになる。13歳の時にフランスのカソリック神学校に送られ、そこでフランス語を学ぶ。
しかし16歳の時に事故で左目を失明。その後大叔母も破産し、文無しになりアメリカのニューヨークに渡る。
世界7都市の彼の流転の生涯はいつもアイルランド神話や伝説とともにありました。
アメリカのオハイオ州シンシナティに仕事のためにアイルランドからアメリカに渡ったが、約束されていた仕事はなかった。
しかし、豊富な読書量や幼少期に海外を渡り歩いたために、育まれた優れた文才と文化背景を持つ彼は、アメリカで新聞記者の仕事にありつくことができた。
初めての結婚はアフリカンアメリカンの人。当時は理解が得られず、苦労したらしい。そのためニューオリンズに渡る。ニューオリンズでは彼のフランス語の知識が役に立って、仕事にあぶれることはなかった。
その後、新聞記者として日本に来日するも、結局英語教師となる。武士の娘であるセツと出会い、結婚。
初めて安住の地を得た八雲は、子供の頃親しんだケルト民話やアイルランド神話、伝説の世界と日本の民話や幽霊話に通じるものがあったのか、日本の妖怪や怪談話に興味を覚え、自ら進んで話を集め始める。
日本で『怪談』『知られる日本の面影』『骨董』などを発表。
それが大まかな彼の人生だが、人生の早い時期に親と生き別れ、その後世界中流浪の日々を送るというとても珍しい、そして孤独な生涯は彼の残した作品や死生観に現れているような。
NHKの朝ドラでは、おそらくセツとの夫婦愛などがフューチャーされると予想されます。
しかし、当時のアイルランドの状況、貧しく痩せた土地のため多くの人が移民せざるを得なかった国であることを鑑みるに、
そんな歴史の証人である八雲が最後にたどり着いた安住の地が日本人の松江だったのは、彼にとって一つの救いであったことを祈ります。
終戦80年という歴史的な年に、こうして世界を流転しながら歴史に残る作品を残した小泉八雲に敬意を表したく、筆をとりました。
2025年後期朝ドラ『ばけばけ』楽しみですね。
