実家片付けは大変ー断捨離とこんまり。

皆さま、久しぶりに実家に帰省しましたか?もしくはこの三連休で部屋の片付けをしなくては!と考えている人も多いと思います。
 
一時断捨離が流行りましたし、物を持たない生活を送っている人も多い昨今、悩ましいのは昭和世代の人やお年寄の“捨てられない”生活スタイルです。
 
こんまりこと近藤麻理恵さんの「ときめくものだけ残す」、英語でいうとKonMariのSpark Joy、それから断捨離などどこ吹く風、老親が溜め込んだもので溢れている実家にうんざりしている人も多いのでは。
 
MujiやNitori、Ikeaなどで手頃な引き出しや仕分け棚などを買ってきて整理整頓してもなかなか片付かない。
 
親の目を盗んでMercariとかYahoo、Book Offとかリサイクルショップに売ってしまいたい、捨てたいものばかりです。
 
最近は使い捨てやかなり格安の生活雑貨や家具などが増えてきて、その時々で模様替えが簡単にできたり、中には家具など家財道具を持たず、体一つでお引越しする人もいます。
ただ、昭和の時代は職人が熟練の技を込めて作った家具が、何十万とか何百万で売られていたり、家具は一生物というのが基本でした。しかも布団なども職人が作っていたので、今のように格安で買えるものではなく、大事に取っておいて捨てられない人も多数。来客用の布団などが今だに実家のクローゼットを占拠していることも多いのでは?
 
しかし、今ではスペースこそ宝。東京でもニューヨーク、パリなどでも都市部の家賃の高騰は甚だしく、ワンルームのミニマムライフを選ばざるを得ない人も増えてきています。物を少なくして生活スペースを確保するのは大事です。
 
何がどこにあるかしっかり把握していれば、何かを探して無駄な時間を過ごすこともなくなりますね。
 
その反面、趣味のグッズを大事に保管するためにレンタルルームやストレージルームを借りる人もいます。物にも生活用と観賞用があるということです。
 
スペースを確保するために、いらないもの、必要ないものは極力減らしてスッキリと合理的に暮らしたいと考える人が、「断捨離」や「こんまり」にはまってしまうのは当然の事かと思います。
 
それでも思い出があったりして特定の物が捨てられない場合も、今までの感謝とともに廃棄したり、ときめくものだけを残すというちょっと「禅」や日本の「わびさび」に通じるような感覚がいかにも日本的ですよね。
 
こんまりさんがあれだけ海外で受けているのも、都市部でスペースが限られた生活をしている人いたり、物が整理整頓できず、イライラしている人、物を探すのに時間と手間がかかってしまう人、どうやって整理整頓したりいいのかわからない人などにぴったりの答えを用意してあげたことではないでしょうか。
 
物に魂が宿るとか、萬の神がいると考えている日本の神道、先ほど指摘した禅とかわびさびの考えが見事に反映されています。

 

日本の究極のおもてなしは、千利休が秀吉をもてなすためにたった一輪の朝顔を残し、あとは全て刈り取った話が有名です。
 
そこまでの断捨離、おもてなしは究極の贅沢ですが、要らないもの、不要なものを溜め込んだ実家の親も少しは見習って欲しいです。
 
親に気づかれないように、大量のふとんを捨てるにも粗大ゴミに出さないといけないし、家具を処分するにもガタガタ音がして、普段は耳が遠いくせにそういう時だけ耳がよく、すっとんで来る親を見ていると実家の片付けは親が死ぬまで無理かなあ、なんて絶望的な気分になりますね。

 

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