R.I.P. 坂本龍一さん、高橋幸宏さん – Y.M.O.

音楽ファンにはショックな事だったでしょう。

2023年の3月末に、世界の坂本龍一さんが亡くなりました。

同年1月に高橋さんが亡くなったばかりだというのに。

『戦場のメリークリスマス』、『ラスト・エンペラー』『シェルタリング・スカイ』などの映画音楽で知られる一面とともに、

アラカン、アラフィフ世代にとっては、何と言ってもY.M.O.(Yello Magic Orchestra)として80年代の日本の音楽シーン、テクノシーンを牽引した存在でした。

トリオバンドながら、その圧倒的な演奏力とセンス、そしてファッションやメイクを含めた世界観に魅了されたのでした。

彼らは、時にはポップなナンバーやコミカルなコントなどにも挑戦し、とかくテレビやお茶の間を敬遠しがちな”アーティスティックなバンド”、”知る人ぞ知るマニア受けのバンド“といった型にはまりませんでした。

様々なアーティストをプロデュースしたり、活動範囲だけでなく、のちに続く日本、海外のアーティストに多大な影響を残しました。

私も10代の頃からの音楽マニアですが、高橋さんの、実際コンピューターより正確なんじゃないか?と思われるほどのドラムプレイにいつも驚嘆しています。

彼は私の永遠のドラムの師匠。

坂本さんは常に自分はピアノなんか上手くない、といっていたそうですが、

優れた作曲家と演奏家は得てして両立しないもの。私たちは彼の作曲した素晴らしい曲を聞けるだけでも幸福ではないでしょうか。

人生は短く、芸術は長い。

高橋さんは、細野さんは天才、坂本さんは奇才、自分は二人を繋ぐための存在、のような事を仰っていたようですが、

テクノミュージックの代名詞のような、かの『Rydeen』を作曲したのは高橋さんなんです。彼はY.M.O.の他、サディスティック・ミカ・バンドでも知られています。

彼も私から見たら、神様のような存在です。

ああ、あのキラキラした80年代は、もう過去の事なのか。

洋楽もシティポップも最高に盛り上がっていた時代でしたね。

ともあれ、百聞は一見にしかず。

2つのビデオをご覧あれ。

1つ目は、三人のバカテクっぷりがすごい、『Rydeen』

それまでコントやってて、三人の温泉宿のおっさんが、急に音楽になると目の色が変わる。その瞬間をお楽しみください。

2つ目は、北野武、デヴィット・ボウイなどの共演で知られる『戦場のメリークリスマス』

これも当時、相当衝撃的だった。男性同士のキスシーンや美しい、ちょっと退廃的で倒錯した世界観が時代にマッチしていたんだと思う。

皆若くて美しかったなー。

ともかく、お二人のご冥福をお祈りします。

細野晴臣さん、肩を落とさずに長生きしてくださいね。

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